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最近、未DVD化で面白い作品がないかと中古ビデオのワゴンを覗くことが多くなりました。その中でひっかかったこの作品…邦題のヤル気のなさが全開。明らかに『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のヒットに当て込んだタイトルのロゴのデザイン。

しかしパッケージ売り文句を眺めていると意外と興味がわいてきた。少年がタイムマシンに乗って会った事のないおじいさんに会うと言うストーリーは王道的。ファミリーピクチャー的な興奮が味わえそう。『E.T.』で宇宙人を待ち続けていたNASAの局員を演じていたピーター・コヨーテが若き日のおじいちゃんを演じ、その親友を『ハリーとトント』が印象的なアート・カーニーが演じる。自分にとっては何かアタリの要素がいっぱい見えてくる。シブイ人選ではありませんか。

原題「BLUE YONDER」は直訳すれば”青の向こう”。リンドバーグに先駆けて大西洋横断飛行をしようとして命を落としたおじいちゃんの夢をあらわしたタイトルとして、いいじゃないですか。
この映画について調べわかったのは1985年に製作されたテレビ用ディズニー映画だと言うこと。なるほど、地味さの中に突き抜けないものを感じていたのはTV映画だったからと妙に納得。

邦題が「BTTF」のまねタイトルなのに、作中出てくるタイムマシンはH・G・ウエルズの『タイムマシン』を思わせる描き方で、時代性を考えても結構古臭いムードが漂う。でも欠点ではなくて、むしろ古さを味方につけ誠実な印象に好感がもてる。

未来からきた少年・ジョナサンのファッションや話し方に違和感を意感じる昔の人々の描写や、ジョナサンが使う80年代の紙幣が、新しすぎて通用しなかったりの騒動など、日本人ならドラえもんで味わうコメディ要素がここでも登場するのだけど、わりと淡々としていて、期待していたテイストとは違っていた。

アクションやコメディを期待すると物足りないといわれそうだけど、淡々としたやりとりの機微を楽しめる人ならばきっと、この作品を気に入って貰えそうだ。


■スタッフ
Starring: Art Carney, Peter Coyote, Huckleberry Fox, Dennis Lipscomb
Directed by: Mark Rosman

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