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今、あえてこの作品をあえてチョイスするひねくれた感じ、一部の人だけには伝わるかな。

長年、タイトルだけは気になっていた作品が中古ビデオの安売りであったので手を伸ばしました。
世間的には『メリーポピンズ』と同じ監督作品といえば通りが良さそうだけど、今、このタイミングならば『ラブ・バッグ』『続ラブ・バッグ』と同じ監督ロバート・スティーブンソン作品だと言う方がワクワクする。副主人公のFBI捜査官のキャラクターを演じるのがこれまた『ラブ・バッグ』でハービーの相棒・ジムを演じたディーン・ジョーンズで、ディズニー作品との付き合いはこの作品から始まっている。

ストーリーは誘拐された銀行員が飼い猫DCの首にメッセージを託したことから始まる人質救出までのドタバタコメディ。手がかりは猫のDCの行き先だけ。しかも気分次第のシャム猫様相手だから、さあ大変。FBIの局員が猫を追い回す、ぶざまな鬼ごっこが始まる。
この作品は古きよきアメリカコメディ番組を思い出す。シチュエーションの作り方がうまくて、笑いが自然に出てくる構成はホント、たまんない。『奥様は魔女』みたいな典型的なホームコメディー要素がいっぱい。今、見返すと王道過ぎて新鮮味を感じることが難しいと思えるくらい。
世代的に追随で見ると、このへんが残念でたまらないけど、当時はきっと当たり前のテイストだったんでしょうか。
主人公の家の変化が気になってしょうがないお隣さんは、勘違いをしたまま「お隣さん○○始めたワ!」みたいに旦那に伝えるシチュエーションはデジャヴー感覚だけど、やっぱり笑ってしまった。

そういえばディズニー実写映画ファンにはおなじみ『三匹荒野を行く』シャム猫と本作のDCは同じ猫ちゃんらしい。演技と思えぬ演技がここでも堪能できます。

現在は遺物扱いの作品かと思っていたら『誘拐騒動/ニャンタッチャブル<未>』として1996年にリメイクされていたらしい。どんな風に料理されたのか、楽しみがまたひとつ増えた気分。

■スタッフ
監督: ロバート・スティーヴンソン Robert Stevenson
脚本: ビル・ウォルシュ Bill Walsh
撮影: エドワード・コールマン Edward Colman
音楽: ボブ・ブラナー Bob Brunner

  出演: ヘイリー・ミルズ Hayley Mills
ディーン・ジョーンズ Dean Jones
ドロシー・プロヴァイン Dorothy Provine
エルザ・ランチェスター Elsa Lanchester
フランク・ゴーシン Frank Gorshin
ネヴィル・ブランド Neville Brand
ロディ・マクドウォール Roddy McDowall

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